マジで…！？

文・みっしー

みっしーです。

（週一更新の藍色鈴々RADIOはどこで聞けますか？）

さて、MASTER ARTISTシリーズの第4弾が発売される、ということは周知の事実ですが、先日、第1弾の、天海春香・四条貴音・高槻やよい、以上3名分の収録曲が、発売元より発表されました。

新ソロ曲、ドラマ、新全体曲（Νew Me, Continued）またカバーは言ってしまえば、事前告知されていた「いつもの」です。しかしトラック6、驚きです。

Tr.06 マジで...！？

作詞：BNSI(くぼけん・エトウ)

作曲：BNSI(佐藤貴文)

まさか令和になってこの文字列をcolombia.jpにて見るとは思いませんでした。見た瞬間「マジで…！？」ってつい言ってしまったPも多かったことでしょう。

何故そこまで驚いてしまったのか。音源が発表されてからCD化までの日数は、アイマス歴代最長と言われています。5年以上越し。実に1937日。

（余談ですが、It's ShowがCD化されてからライブ初披露までの日数が1984日だそうです。すごいね。）

この、いわば「幻の曲」マジで…！？ とは一体どんな曲なのでしょうか。実際に調べてみました！

時は2015年まで遡ります。今年、2020年はアイマス15周年のメモリアルイヤーですが、ちょうど５年前、当然アイマスは10周年を迎えていました。

時を同じくして、当時太鼓の達人は15周年を迎えていました。太鼓の達人は、生みの親が同じナムコだということもあり、アイマスとはかなり仲がいいといえます。太鼓の達人にアイマス曲が収録されたり、アイマスに太鼓のキャラクターがが写りこんだり、していました。

そんな時に発表されたのが、

「アイドルマスター×太鼓の達人コラボ祭」です。

ゲームセンターで太鼓の達人を遊ぶと、ゲーム内アイテムが貰えたり、豪華景品が当たる！というものです。景品の中にはMoIW2015の両日チケットもあったようです。

その際、7週連続でアイマス曲が、ゲームセンターの太鼓の達人に新たに収録されていきました。6週目までは既存の曲でしたが、7週目に収録されたのが、完全新曲「マジで…！？」でした。

この新曲を作られたのはどなたであったのか、詳しく見てみましょう。

作詞のくぼけんさん、エトウさんは御二方とも太鼓チーム（太鼓の達人を開発しているスタッフ）に所属しています。

くぼけんさんは開発日記（太鼓の達人の公式ブログ）に諸星きらりや徳川まつりの挨拶をぶっ込むなど重度のアイマスPでありました。それが幸を成してか、アイマス曲しか収録されていない太鼓の達人。PSVita専用ソフト、「アイドルマスターマストソングス」（2015年）のディレクターとなりました。

エトウさんは当時の開発日記更新担当。また太鼓の公式生放送や、イベントにも多く出演しており、開発チームの中でも広告塔のような存在でした。Twitterでは「たいこやさん」を自称しており、今も開発の最前線に立っていらっしゃいます。

作曲の佐藤貴文さん。作詞家であり作曲家。バンダイナムコスタジオ所属で、太鼓オリジナル曲（ナムコオリジナル）のみならず、アイマス曲、例えばThank You!、Welcome!!、Dreaming!などの正統派から、みんなのきもち、OTAHEN アンセム、Do the IDOL!! ～断崖絶壁チュパカブラ～など、ちょっと変わった曲まで。多数の楽曲を作られております。

まさに、太鼓チームとアイマスチームが協力してつくりあげた楽曲であると言えます。

作詞された際のお二人の思いは、今でも公式サイトに出ておりますので、ぜひご一読されることをおすすめします。

ちなみに、ゲームセンターに設置されている太鼓の達人では今でも「マジで…！？」が遊べます。今のところこの曲を唯一ゲーム中に聞ける手段でありますから、是非プレイしてみてはいかがでしょうか。

なお、この「マジで…！？」の音源は、2分前後のゲームバージョンのみ解禁されており、これにいつもで言うM@STER VERSION、続きがあるのかどうかも明らかになっていません。

さらに、収録されているのはASの13人歌唱版のみでありますから、当然MA4でソロ音源が初解禁となります。5年越しに、アイドルごとの歌い方の違いが確認できるとだけあって、今からワクワクが止まりません。

私は、この曲は、曲調がASらしいというか00年代アイドルらしいというか、つ○く♂さんを感じさせながら、歌詞は「太鼓の達人」の元々持つ「お祭り」というコンセプトと、アイドルの祭典である「ライブ」が上手くマッチしており、どちらにも向いている、素晴らしい楽曲であると思います。

確かに今年8月のAS単独ライブは中止になってしまいましたが、CDが発売されたからには、次のライブでパフォーマンスされる可能性は高いと踏んでいます。AS単独ライブが帰ってくるその日まで、楽しみにしていたいと思っています。